47.転院・再治療

 

 

転院・再治療(開咬)

【治療前】 【治療中】 【治療後】


治療の詳細

主訴前歯が噛み合わない
年齢・性別

19歳女性

症例問題点上顎左側中切歯骨性癒着、上顎前歯歯根吸収、開咬
診断

上顎左側中切歯の骨性癒着および上顎前歯部歯根吸収を伴う

アングル1級、骨格性Ⅰ級、開咬症例

治療装置

リンガルアーチ、マルチブラケット装置

歯科矯正用インプラントアンカースクリュー

抜歯/非抜歯

部位

非抜歯(親知らずは4本抜歯)
治療期間再治療から1年6か月
治療の主なリスク・副作用上顎前歯のさらなる歯根吸収や動揺、骨性癒着している歯が移動しない
治療費用

¥860,000+税

 

症例解説

他院で前歯のみのMTMをした患者さんです。原因は不明ですが、上顎左側中切歯が骨と癒着していて動かない状態でした。動かない歯にブラケットを装着したため、他の前歯が持ち上がって下の前歯と当たらなくなったり、歯根吸収してしまいました。当院へは、前歯でモノが噛めない開咬を主訴で来院されました。通常、開咬は、歯をゴムで伸ばしたり、横の歯を抜歯して前歯を内側に傾けて、前歯を当てるようにします。しかし、本患者は前歯が癒着していたり、歯の根っこが短くなっていたため、そうしたやり方をすると、前歯が動かなかったり、歯の寿命を短くしてしまう可能性がありました。よって、奥歯を歯科矯正アンカースクリューで圧下し、前歯を動かさずに下顎の位置を動かして、上下の前歯がかみ合う治療計画をたてました。歯科矯正用アンカースクリューを上顎4本、下顎2本埋入し、奥歯を圧下しました。治療の結果、上の前歯の位置をほぼ動かすことなく、開咬を治療することができました。上顎前歯の歯根吸収の進行は見られず、骨性癒着した歯に関しては経過観察を行っています。

 

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